アルブミン神話崩し

アルブミンが低い=栄養状態が悪い』

という考える方がまだ多いと思いますし、最近までこの自分もそうでした。


しかーーーし!

それは間違いです!
アルブミンは栄養指標ではありません!!!

前にTwitterでも同じようなことをつぶやきましたが、そんなことを、がっつり参考元を引用しながらまとめていきたいと思います。



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まず、アルブミン(血清)とは何者なんでしょうか?

ウィキペディア先生より〜

血清中に多く存在するタンパク質の一つ。分子量約66,000。血清中には多くのタンパク質が存在するが、血清アルブミンはその約50〜65%を占める。

機能:?浸透圧の保持 ?物質の保持・運搬 ?pH緩衝作用 ?各組織へのアミノ酸供給 ?抗酸化作用


とあります。


要は、血の中にあるタンパク質の一種で、血流に乗っかってなんやら全身に運んでいるやーつだと。そして浸透圧の保持にも一役買っているので、アルブミンのバランスが崩れればむくみとかにも関係しそうだなーと。その辺りをぼんやりつかめればとりあえずOKかと勝手に思います。



では、なぜアルブミンは栄養指標とされてきたのか。
それは…

1974年にButterworthが発表した論文からだと考えられているそうです。この論文では、入院患者には低栄養の人が多いということが記載されており、この際に栄養指標としてアルブミンが用いられたとのこと。。。

つまりは、約40年前の海外の論文に乗っかった形で『アルブミン=栄養指標』ということがいつの間にやら当たり前体操化されてしまっているってことです!



たしかに栄養状態が悪ければ実際にアルブミンが低い場合も多いでしょうし、まったく反映しないわけでもないですが、栄養状態が悪くてもアルブミンが維持されているケースや、栄養状態が良くても、またアルブミン蛋白質を追加してもアルブミンがなかなか上がらないケースなどもあり、アルブミンが栄養状態を鋭敏に反映するものとは言えません。

NST専門療法士として教科書レベルの内容を付け加えると、アルブミン半減期は約21日と長く、他の肝臓で合成される蛋白質のうち半減期の短いRTP※(Rapid Turnover Protein)の方がより鋭敏な指標とされており、それらの区別としてアルブミンを静的指標、RTPを動的指標に分類されます。

ちなみにRTPにはトランスサイレチン(プレアルブミンPA)、トランスフェリン(Tf)、レチノール結合蛋白(RBP)の3種類があります。



では、なぜアルブミンが栄養指標として適していないのか??

(第11回日本病態栄養学会年次学術集会 ランチョンセミナー報告より一部変更して引用)

 アルブミンは肝臓で合成されるため、肝機能をよく反映する指標となります。肝臓におけるアルブミン合成量は、一番大きな影響として炎症性サイトカインによるものがあります。蛋白摂取量が減るとアルブミン合成量も低下しますが、少し遅れて分解速度も低下しますので、血中アルブミン値は維持されます。また高度な蛋白欠乏においても、骨格筋蛋白から動員され、血中アルブミン値は維持されます。逆に、低蛋白血症時に蛋白を与えてもアルブミンは上昇しません。
 
 一方、ストレス(外傷・感染症)時にはIL-1、IL-6、TNF-αなどの炎症性サイトカインが大量に分泌されます。すると貯蔵蛋白(筋肉、アルブミン)が分解され、炎症性蛋白質CRP等)の合成が促進されます。また血管の透過性亢進により血中アルブミンが漏出します。これらの作用によりアルブミンが低下します。

 このようにストレス時には、フィブリノーゲンやCRP等の蛋白が上昇し、アルブミンは低下します。このため、アルブミンを栄養指標とすることは時代遅れと言われているのです。
むしろ栄養不良よりも感染症のほうが、血清蛋白への影響が大きいこともあります。
 
 今の時代においても、栄養状態のみを評価できる指標は存在しないのです。アルブミンをどうしても栄養指標に使用したい場合、CRPを同時に測定して疾患による影響を考慮する必要があると言えます。



皆さんどうでしょうか?
もし、『アルブミン=栄養指標』と考えていた方がいたら、目から鱗的な印象を持ったのではないでしょうか???


もし、明日以降、栄養や食事の件で『アルブミンはどぉー?』とか言ってるのを見かけたらちゃんと訂正してあげましょう。
アルブミンは栄養指標ではなく、炎症や感染の指標」ってことを。


では、なにを指標としたよいのか??
PTとしてどのように患者さんの栄養状態を把握すればいいのか???

それは・・・
目を耳と口と手があれば十分ですグッド!
できればメジャー&キャリパーなんかがあればなお合格


ってことを、次回以降にまとめていきたいと思いますm(_ _)m