ダイナペニア祭り 3日目(☆Final☆)

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はい、ついにむかえましたツアーファイナル!
ダイナペニア祭りの最終日です!!

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2日目記事から早1ヶ月以上もあいてしまいまして、もうやめてやろうかとも思いましたが、言ったからには最後まで!!

てことで、余力がないため、早速いきます。


最後は?〜?の6件を投下ぁぁぁぁぁーーーーーー(゙ `-´)/

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? Sarcopenia =/= dynapenia.

Clark BC, Manini TM.
J Gerontol A Biol Sci Med Sci. 2008 Aug;63(8):829-34


アブストラクトのみ。
・内容:これまでの『加齢に伴う最大筋出力の低下は筋量の減少、いわゆるサルコペニアによるものだ』という流れに「ちょっと待った!」と異議を唱えるまではいかないですが、『神経系も絡む筋力低下、いわゆるダイナペニアがその鍵となる』と言いたいみたい。
・感想:これまでにも出ましたが、筋力低下も広義のサルコペニアに含めるとすると、ダイナペニアも広義のサルコペニアに含まれてしまうので、この議論は狭義のサルコペニアに対するダイナペニアについてのお話とすれば、ごもっとも!ダイナペニア推しには有利なネタっす☆
てか、こーゆー論文が出ると、ついつい「いやいや、それは広義のサルコペニアに含まれているので…」という流れになりやすく、その本質に迫れていないのもまた弱みっす。。。


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? Evolution of sarcopenia research.

Janssen I.
Appl Physiol Nutr Metab. 2010 Oct;35(5):707-12


アブストラクトのみ。
・タイトル:サルコペニア研究の進化
・内容:1989年の論文から始まったサルコペニア研究の進化について、ダイナペニアとの比較、肥満との関連、身体機能・慢性疾患・死亡リスクとの関連を、これまでの文献からみていくもの(?)。
・感想:だとしたら、これはアブストラクトのみではわからんすm(__)m。。。
なので飛ばし!!


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? Resistance exercise and appropriate nutrition to counteract muscle wasting and promote muscle hypertrophy.

Glover EI, Phillips SM.
Curr Opin Clin Nutr Metab Care. 2010 Nov;13(6):630-4.


アブストラクトのみ。
・タイトル:筋肉消耗予防・筋肥大促進のためのレジスタンストレーニングと適切な栄養
・内容:筋トレ、適切な栄養、それぞれの単独介入よりも、筋トレ(中〜高強度)+栄養ダブルの介入の方がサルコペニア・ダイナペニアへは効果的。
・感想:これもまさに『リハ栄養』的内容。それも「効果アップ」のやーつですね。
(個人的は「リハ栄養」を大きく分けて?リスク管理、?予後予測、?効果アップ、に分類できるものと捉えておりまする。)

ただこれまた詳しい内容が不明なのではっきり言えません…m(__)m 


ほんと、、、

どーもすいませんでした!!!




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? Functional consequences of sarcopenia and dynapenia in the elderly.

Clark BC, Manini TM.
Curr Opin Clin Nutr Metab Care. 2010 May;13(3):271-6

・リンク先から全文あり。
・タイトル:高齢者におけるサルコペニアとダイナペニアの機能的帰結
・内容:研究論文ではなく、レビュー的なもの。これもやはり狭義のサルコペニアには否定的で、筋肉量が直接的に身体機能低下の要因とは言えないし、身体機能が低い肥満も例に挙げている。ただ、筋肉量と筋力は関連性があり、筋萎縮(サルコペニア)・筋力低下(ダイナペニア)を防ぐことは重要としている。

ダイナペニアについては、次のような図もあり。サルコペニアとダイナペニアを別物として話を展開。

・感想:ダイナペニア推しなやーつ!!やはり神経的要因を考慮して、ダイナペニアを筋出力低下と捉える、さらにはそいつを広義のサルコペニアと捉えれば、もっともっとPTにもサルコペニアフリークは増えるはずなんだけどなーーー。課題っすね、はい。


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? Dynapenic-obesity and physical function in older adults.

Bouchard DR, Janssen I.
J Gerontol A Biol Sci Med Sci. 2010 Jan;65(1):71-7


アブストラクトのみ。
・タイトル:高齢者におけるダイナペニア肥満と身体機能
・内容:肥満の有り無し、筋力低下(ダイナペニア)の有り無しで4グループに分けて、歩行速度などなどを比較。したら、肥満+筋力低下のダイナペニア肥満者が、肥満のみよりも身体機能が低く、ダイナペニアのみのほとんどよりも身体機能が低かった。
・感想:サルコペニア肥満は知ってたけど、「ダイナペニア肥満」は初見初耳。結果としては、ごもっともかと。
肥満に関しては、obesity paradoxの話題もありますが。。。


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? Obesity, sarcopenia and their functional consequences in old age.

Visser M.
Proc Nutr Soc. 2011 Feb;70(1):114-8


アブストラクトのみ。
・内容:肥満とサルコペニア・ダイナペニアはこれまで同じ枠組みで議論されてこなかったが、最近は変わってきていて、ダイナペニア肥満がキーワードとなりうる。的なレビュー的なもの。なんかな?
・感想:これもまた「ダイナペニア肥満」について。たしかに生活習慣病患者、メタボ患者が増えることで、高齢者における肥満の割合は増えそうだし、そうなるとやはりダイナペニア肥満・サルコペニア肥満となりやすい。
サルコペニア肥満だと筋肉量を上腕周囲長、下腿周囲長でスクリーニングするには限界があるんで、臨床上はその判別が難しいところ。ダイナペニア肥満としちゃえば、筋肉をMMTなり握力なりハンドヘルドなりで測定できちゃえば判別できるとすれば分かりやすい&ありがたいところ。
まぁこれも「狭義」「広義」の議論はありそうですが…。

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てことで、やっと終わりました、ダイナペニア祭りin Pubmed 2013。

いかがだったでしょうか??




個人的な感想としては、


◇内容について
ダイナペニア推しだとサルコペニア批判というか筋肉量はそんな大事じゃないんだよー的なものが多く、ダイナペニア派vsサルコペニア派 の構造が研究者の中にはあるんかなーと。
ただ、若林先生のおっしゃるように、臨床ではダイナペニアも広義のサルコペニアと捉えたほうが分かりやすいし、てかいちいち区別するのがめんどくさいし、そうすることでサルコペニア・ダイナペニアに対するリハ側のアプローチと、栄養管理のアプローチを統合させて考えやすくなるのかなーと思います。
個人的には、病院で、より急性期で働いていると、サルコペニア・ダイナペニアをぐぐっと改善させるのは難しい印象があり、やはりそうなる前の予防がより重要だと思うようになっております。その辺りは、京都大学の山田実先生が最近なにかと話題ですし、実際に「地域医療フォーラム群馬」にて講演を拝聴し、とても興味深い研究や実践をされているので、次回、そのことを記事に書いたいと思います。






◇祭り開催について
不慣れなことはやらないほうがいい!

って思っちゃいました(*_*;
かなーーり労力いるし、そのせいでの後半2記事の失速ぶりったらいと半端なし…。3日目なんて、フォント・色・文字サイズ ノーいじりっす。
いやー情けないっす。ほんとすんません。。。


しかーーーし!!!
やらないと慣れないし、やることで新たな気づきもあるし、やはり

「動けば変わる」
「まずやってみる」

「攻撃は最大の防御」(???)

てことで、これからもちまちまといろいろチャレンジしていきたいと思います!



それでは、


ダイナペニア祭り  閉幕!!!!