セラピストはサルコ君よりダイナ姫派!?
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サルコ君=サルコペニア
ダイナ姫=ダイナペニア
です。
言い換えるならば、
セラピストは"量"より"質"がお好き!?
となります。
今や、リハビリテーションと栄養の関係性は非常に重要であるということは知らない人がいないぐらい、"リハ栄養"は爆発的な広がり見せている中で、まだまだ後ろで腕組みして見てる人たちは多く、『Put your hands up !!』コールにも乗らずその腕組みは依然かたそうでアール。
「べっつに少しぐらい栄養状態悪くてもリハの20分とか40分の対応でどうなるってもんでもねーっしょ」
「てかそんなん考えるよりテクニック持ってりゃ筋力も動きも変えられるべ」
「つーか筋肉量どうこうより筋力だろ筋力」
「栄養栄養っていっても効果・結果が見えにくい。その場で動き・痛み変えるのがPTじゃけん」
腕組みオーディエスはこんなこと言ってるとか言ってないとか。。。
PTとしてその言い分もわかるっちゃわかるけど、こんなheadsにもせめてバイタルを気にするように栄養状態を、サルコペニアを気にするようになってほしいところ。できれば栄養をみかたにすることでリハ効果をアップさせることも可能だということも知ってほしい。
では、その腕組みオーディエスたちをやや前のめりにさせ、このリハ栄養・サルコペニアの音とリズムに乗ってもらうためにはどうしたらいいんでしょ???
悩むMr.ラビット師匠。
うーーーん。。。それが自分としては、サルコペニアよりもダイナペニア、つまりは"量"よりも"質"というところがひとつのキーポイントではと密かに思ったりしております
てのも、やはり理学療法士ってのは
筋肉量より筋力
筋力より筋出力
を大事にするものだと思っています。
ささやんさんのブログに、理学療法士として『筋力低下』をどう考えるかをささやんさんの視点を交えて書かれており、理学療法士以外の方には一度ご覧になっていただき、『PTってこんなこと考えてるんだー』なんて思ってもらえたらなーなんて思いました。
ので紹介させていただきますm(__)m
実際、急性期〜回復期病院・クリニックなどの場合、つまりは痛みや動作(能力)(+意識、習慣、生活etc...)の改善・変化を求められる場合ではより筋肉量や栄養状態に目がいきにくいのではと感じます。
リハ栄養の考え方のひとつである
重度の低栄養患者へ筋トレは禁忌
低栄養患者のリハは維持目的に行う
かなりざっくりまとめちゃってますが、これについてもその基準は検査データや上腕周囲長などの形態計測結果、食事量など、つまりは『量』的なデータから判断するもので、そこに『質』的要素は少ないものと思っています。
データなどの『量』的なものはエビデンスの構築には欠かせないものだし、だからこそリハ栄養でも大切なのは重々承知してますが、実際の臨床現場にいるセラピストに『量』を主張してもなかなか響きにくいんかなーと。
(その辺の『エビデンス』『文献検索』などについては別記事で書く予定とします)
実際、自分が初めてリハ栄養を学んだときも
筋トレってどんくらいやるとダメ?
実際にはどういう状態でダメ?
その目安は?
低栄養状態でも維持だけじゃなく改善できることもあるんじゃ?
それじゃーほとんどの人に筋トレできない!?
てか筋トレの定義って???
そもそも人間ってなんだ!?
宇宙って・・・
と哲学的思考のループにハマりそうなんでこの辺で止めときますm(__)m
などなど、いろんな疑問が沸きましたし今でもそこはPTとしてもっと突っ込んでいくべき・いける部分だと思うわけで。。。
ちょっと話がそれました
そんなこんなで、実際のリハビリの臨床現場で
『サルコペニアきてるぞー!!』
『筋肉量!筋肉量!!』
と叫んでみても、なかなか腕組みheadsたちにはなかなか響きにくいわけです。。。
そんなところで登場させたいのが、ダイナ姫こと
ダイナペニア(dynapenia)
であります。
ダイナペニアとは
〜〜〜
加齢による筋量の減少だけでなく,α運動ニューロン活動の低下や,運動に動員される運動単位の減少など神経機構の変化。
Clark BC, Manini TM: Sarcopenia =/= dynapenia. J Gerontol A Biol Sci Med Sci, 2008, 63(8):829-834.
〜〜〜
とあります。
「α運動ニューロン」
「神経機構」・・・。
おぉぉ!?腕組みheadsの中でニューロリハチームのメンバーが数名、すこーーしだけ前方にweight shiftしてきたのが確認できます
しめしめ( ̄▽+ ̄*)
そこでさらにオイウチコウゲキ!
続いて登場するのは
muscle quality
リハ栄養研究会会長の若林先生もブログにて『muscle quality』について次のように説明されており、
(以下引用)
〜〜〜
muscle qualityとは、筋肉の質と私は訳していますが、筋肉量あたりの筋力の強さの意味です。muscle qualityが高い方は少ない筋肉量でも筋力が比較的強く、muscle qualityが低い方は筋肉量があっても筋力が比較的弱いです。
筋肉量と筋力に関連はありますが、筋力は筋肉量だけで決まるのではなく神経学的な影響も受けます。この論文では神経筋系の加齢による変化を脳から筋線維のレベルまで検討しています。神経学的な面がダイナペニア(加齢による筋力低下)に影響を与えている可能性があります。
↓↓↓
若林先生のブログ
リハビリテーション栄養・サルコペニア(筋減弱症)
「muscle quality(筋肉の質)レビュー」
〜〜〜
と書かれています。
ダイナペニアやmuscle qualityなどに関連して、少し飛躍しすぎかもしれませんが、筋の質的な部分もリハ栄養的観点からアプローチできるとしたら。。。
これでようやく、後ろで腕組みしてた人たちが首だけ軽〜く縦ノリしてきましたでしょうか!?
やはり、セラピストは、PTは、『量』より『質』がお好きなんですね(´ー`)
てところで、今日はここまでm(__)m
今度、『ダイナペニア』についてさらにまとめていきたいと思います
てことで、
次回、『ダイナペニア祭り』開催予定
ダイナペニアの中のダイナペニア、出てこいや
※ちなみに、「サルコペニア」や「ダイナペニア」、さらには「ミオペニア」などの言葉もあり、その意味・定義はまだあいまいな部分も多いとのこと。
最後にこれもまた若林先生のブログより一部引用させていただき、補足的に整理してみます。
□ 狭義のサルコペニア = 加齢による筋肉量減少+筋力低下
□ 広義のサルコペニア = あらゆる原因による筋肉量減少+筋力低下
□ ダイナペニア = 加齢による筋力低下
□ ミオペニア = 加齢以外の要因による筋力低下
最後に。。。
以上のように、広義のサルコペニアにはダイナペニアの概念も含まれるかもですし、実際にはサルコペニアも神経的要因を絡んでいるので、サルコペニアについて掘り下げて質的要素のお話もできるかと思いましたが、あくまでも自分の勝手なイメージ(サルコペニア=筋肉量)からの今回のお話という体(てい)で読んでいただければ幸いですm(_ _)m
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